新規上場申請のための有価証券報告書
(Ⅰの部)
目次
頁
表紙
第一部 企業情報 ……… 1 第1 企業の概況 ……… 1 1.主要な経営指標等の推移 ……… 1 2.沿革 ……… 4 3.事業の内容 ……… 5 4.関係会社の状況 ……… 7 5.従業員の状況 ……… 8 第2 事業の状況 ……… 9 1.業績等の概要 ……… 9
2.生産、受注及び販売の状況 ……… 11
3.対処すべき課題 ……… 14
4.事業等のリスク ……… 15
5.経営上の重要な契約等 ……… 19
6.研究開発活動 ……… 19
7.財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 ……… 20
第3 設備の状況 ……… 23
1.設備投資等の概要 ……… 23
2.主要な設備の状況 ……… 24
3.設備の新設、除却等の計画 ……… 24
第4 提出会社の状況 ……… 25
1.株式等の状況 ……… 25
2.自己株式の取得等の状況 ……… 43
3.配当政策 ……… 43
4.株価の推移 ……… 43
5.役員の状況 ……… 44
6.コーポレート・ガバナンスの状況等 ……… 47
第5 経理の状況 ……… 54
1.連結財務諸表等 ……… 55
(1)連結財務諸表 ……… 55
(2)その他 ……… 118
2.財務諸表等 ……… 119
(1)財務諸表 ……… 119
(2)主な資産及び負債の内容 ……… 145
(3)その他 ……… 145
第6 提出会社の株式事務の概要 ……… 146
第7 提出会社の参考情報 ……… 147
1.提出会社の親会社等の情報 ……… 147
2.その他の参考情報 ……… 147
第二部 提出会社の保証会社等の情報 ……… 148
第三部 特別情報 ……… 149
第1 連動子会社の最近の財務諸表 ……… 149
頁
第四部 株式公開情報 ……… 150
第1 特別利害関係者等の株式等の移動状況 ……… 150
第2 第三者割当等の概況 ……… 151
1.第三者割当等による株式等の発行の内容 ……… 151
2.取得者の概況 ……… 153
3.取得者の株式等の移動状況 ……… 155
第3 株主の状況 ……… 156
[監査報告書]
【表紙】
【提出書類】 新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)
【提出先】 株式会社東京証券取引所 代表取締役社長 宮原 幸一郎 殿
【提出日】 平成29年10月23日
【会社名】 株式会社幸和製作所
【英訳名】 KOWA CO.,LTD.
【代表者の役職氏名】 代表取締役社長 玉田 秀明
【本店の所在の場所】 大阪府堺市堺区海山町三丁159番地1
【電話番号】 (072)238-0459(代表)
【事務連絡者氏名】 取締役管理本部長 大井 実
【最寄りの連絡場所】 大阪府堺市堺区海山町三丁159番地1
【電話番号】 (072)238-0459(代表)
【事務連絡者氏名】 取締役管理本部長 大井 実
第一部【企業情報】
第1【企業の概況】
1【主要な経営指標等の推移】
(1)連結経営指標等
回次 第29期 第30期
決算年月 平成28年2月 平成29年2月 売上高 (千円) 4,884,862 4,567,943 経常利益 (千円) 217,676 303,697 親会社株主に帰属する当期純利益 (千円) 216,119 210,475 包括利益 (千円) 171,109 150,540 純資産額 (千円) 555,263 705,804 総資産額 (千円) 2,541,974 3,087,457 1株当たり純資産額 (円) 489.00 621.58 1株当たり当期純利益金額 (円) 190.33 185.36 潜在株式調整後1株当たり当期純利
益金額
(円) - -
自己資本比率 (%) 21.8 22.9 自己資本利益率 (%) 46.0 33.4
株価収益率 (倍) - -
営業活動によるキャッシュ・フロー (千円) 274,871 424,394 投資活動によるキャッシュ・フロー (千円) △58,083 △68,349 財務活動によるキャッシュ・フロー (千円) △30,727 239,530 現金及び現金同等物の期末残高 (千円) 551,887 1,121,764 従業員数
(人)
472 438
(外、平均臨時雇用者数) (30) (30)
(注)1.売上高には、消費税等は含まれておりません。
2.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式は存在するものの、当社株式は非上場であ るため、期中平均株価が把握できませんので記載しておりません。
3.株価収益率については、当社株式は非上場であるため、記載しておりません。
4.第29期および第30期の連結財務諸表については、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」
(昭和51年大蔵省令第28号)に基づき作成しており、株式会社東京証券取引所の「有価証券上場規程」第 216条の2第6項の規定に基づき、新日本有限責任監査法人の監査を受けております。
5.平成29年7月14日開催の取締役会決議により、平成29年8月4日付で普通株式1株につき10株の株式分割を 行っておりますが、第29期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額および1株当た り当期純利益金額を算定しております。
(2)提出会社の経営指標等
回次 第26期 第27期 第28期 第29期 第30期 決算年月 平成25年2月 平成26年2月 平成27年2月 平成28年2月 平成29年2月 売上高 (千円) 2,759,824 2,976,877 3,152,826 3,599,195 3,595,827 経常利益または経常損失(△) (千円) 1,656 △371,605 77,869 61,361 274,890 当期純利益または当期純損失(△) (千円) 800 △297,463 △51,919 99,528 238,210 資本金 (千円) 106,295 106,295 178,670 178,670 178,670 発行済株式総数 (株) 103,901 103,901 113,551 113,551 113,551 純資産額 (千円) 378,473 47,891 153,069 225,098 475,241 総資産額 (千円) 1,598,720 1,524,239 1,879,467 1,835,886 2,320,865 1株当たり純資産額 (円) 3,642.63 460.93 1,348.03 198.24 418.53 1株当たり配当額
(円)
350.00 - - - 522.07
(うち1株当たり中間配当額) (-) (-) (-) (-) (-) 1株当たり当期純利益金額または1
株当たり当期純損失金額(△)
(円) 7.71 △2,862.95 △496.39 87.65 209.78 潜在株式調整後1株当たり当期純利
益金額
(円) - - - - -
自己資本比率 (%) 23.7 3.1 8.1 12.3 20.5
自己資本利益率 (%) 0.2 - - 52.6 68.0
株価収益率 (倍) - - - - -
配当性向 (%) 4,539.6 - - - 24.9
従業員数
(人)
92 93 93 96 103
(外、平均臨時雇用者数) (14) (25) (26) (30) (30)
(注)1.売上高には、消費税等は含まれておりません。
2.第27期において経常損失および当期純損失を計上しておりますが、これは主に為替相場変動の影響によるも のです。また、第28期に当期純損失を計上しておりますが、これは繰延税金資産の取崩によるものです。 3.第26期、第29期および第30期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式は存在する
ものの、当社株式は非上場であるため、期中平均株価が把握できませんので記載しておりません。
4.第27期および第28期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式は存在するものの、 当社株式は非上場であるため、期中平均株価が把握できず、また、1株当たり当期純損失金額であるため記 載しておりません。
5.第27期および第28期の自己資本利益率は、当期純損失が計上されているため記載しておりません。 6.株価収益率については、当社株式は非上場であるため、記載しておりません。
7.第29期および第30期の財務諸表については、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和 38年大蔵省令第59号)に基づき作成しており、株式会社東京証券取引所の「有価証券上場規程」第216条の 2第6項の規定に基づき、新日本有限責任監査法人の監査を受けております。
なお、第26期、第27期および第28期の財務諸表については、「会社計算規則」(平成18年法務省令第13号) の規定に基づき算出した各数値を記載しております。また、当該各数値については、株式会社東京証券取引 所の「有価証券上場規程」第216条の2第6項の規定に基づく新日本有限責任監査法人の監査を受けており ません。
8.平成29年7月14日開催の取締役会決議により、平成29年8月4日付で普通株式1株につき10株の株式分割を 行っておりますが、第29期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額および1株当た り当期純利益金額を算定しております。
9.当社は、平成29年8月4日付で普通株式1株につき10株の株式分割を行っております。
そこで、東京証券取引所自主規制法人(現 日本取引所自主規制法人)の引受担当者宛通知「『新規上場申 請のための有価証券報告書(Ⅰの部)』の作成上の留意点について」(平成24年8月21日付東証上審第133 号)に基づき、第26期の期首に当該株式分割が行われたと仮定して算出した場合の1株当たり指標の推移を 参考までに掲げると、以下のとおりとなります。
なお、下記の表における数値については、新日本有限責任監査法人の監査を受けておりません。
回次 第26期 第27期 第28期 第29期 第30期
決算年月
平成25年 2月
平成26年 2月
平成27年 2月
平成28年 2月
平成29年 2月 1株当たり純資産額 (円) 364.26 46.09 134.80 198.24 418.53 1株当たり当期純利益金額または
1株当たり当期純損失金額(△)
(円) 0.77 △286.30 △49.64 87.65 209.78 潜在株式調整後1株当たり当期純
利益金額
(円) - - - - -
1株当たり配当額
(うち1株当たり中間配当額)
(円)
35.00
(-)
-
(-)
-
(-)
-
(-)
52.21
(-)
2【沿革】
株式会社幸和製作所(以下、「当社」といいます。)の創業者である取締役会長玉田栄一は、当社設立以前より個 人事業主として、大阪府堺市にて乳母車の製造販売を行っておりました。その後、乳母車の製造で培った技術を基 に、当時はまだ珍しかった高齢者向け製品の開発を志し、歩行を補助するシルバーカーを開発するなど、福祉用具製 品の多様化を図ってまいりました。そして業容の拡大を機に、昭和62年10月に当社を設立いたしました。
当社設立以降の主な沿革は以下のとおりであります。
年月 概要
昭和62年10月 大阪府堺市幸通(現堺市堺区幸通)に児童乗物(乳母車)の製造販売を事業目的とした、株式 会社幸和製作所(資本金6百万円)を設立。
平成9年6月 本社を大阪府堺市少林寺町(現堺市堺区少林寺町)に移転。
平成9年7月 シルバーカーの輸入、製造および販売を目的として、大阪府堺市幸通(現堺市堺区幸通)に株 式会社コーワジャパン(平成12年3月に株式会社ホープウェイへ商号変更)を関連会社として 設立。
平成9年11月 埼玉県上尾市に関東営業所を新設。
平成10年5月 大阪府堺市海山町(現堺市堺区海山町)に工場を新設。 平成12年3月 関東営業所を埼玉県北本市に移転。
平成13年8月 本社を大阪府堺市海山町(現堺市堺区海山町)に移転。
平成13年11月 大阪府堺市出島浜通(現堺市堺区出島浜通)に出島浜物流センターを新設。
平成14年5月 福祉用具の中国での生産を目的として、中国香港特別行政区九龍尖沙咀金馬倫道に幸和(香 港)有限公司(現連結子会社)を設立。
平成15年3月 幸和(香港)有限公司が中国広東省東莞市莞龍路に東莞工場を新設(中国国内での生産を開 始)。
平成15年12月 関東営業所をさいたま市大宮区浅間町に移転。 平成16年1月 東莞工場がISO9001の認証取得を受ける。 平成17年10月 当社が株式会社ホープウェイを吸収合併。
平成18年3月 大阪府岸和田市臨海町に物流センターを移転。海山町工場を閉鎖。
平成19年10月 福祉用具を総合的に展開する目的で自社ブランド「TacaoF(テイコブ)」を創設。 平成21年9月 福岡県太宰府市に九州出張所を新設。
平成22年3月 福岡県大野城市に九州出張所を移転し、九州営業所とする。 平成22年12月 当社がISO9001の認証取得を受ける。
平成23年7月 幸和(香港)有限公司が中国広東省東莞市東城区に東莞幸和家庭日用品有限公司(現連結子会 社)を設立し、東莞工場を移管。
平成23年9月 幸和(香港)有限公司が中国国内での福祉用具の販売を目的として、中国広東省広州市越秀区 に広州特高歩貿易有限公司を設立。
平成23年11月 関東営業所をさいたま市大宮区三橋に移転。
平成23年11月 幸和(香港)有限公司を中国香港特別行政区九龍尖沙咀麼地道に移転。 平成23年12月 東莞工場を中国広東省東莞市東城区に移転。
平成24年6月 大阪府岸和田市臨海町に物流拠点KDC大阪を新設。 平成26年5月 愛知県稲沢市に東海営業所を新設。
平成28年1月 広州特高歩貿易有限公司を清算。
平成28年6月 KDC大阪を閉鎖し、大阪府岸和田市地蔵浜町に幸和メンテナンスセンターを新設。 平成28年9月 幸和(香港)有限公司を中国香港特別行政区中環金鐘道に移転。
平成28年11月 東海営業所を閉鎖。
平成29年5月 東京都港区に介護ロボット開発の拠点として「ロボティクスR&Dセンター」を新設。
3【事業の内容】
当社グループは、当社、連結子会社の幸和(香港)有限公司、東莞幸和家庭日用品有限公司の計3社で構成されて おり、福祉用具の製造・販売を事業として取り組んでおります。
なお、当社グループは「福祉用具事業」の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しておりま す。
(1) 主要な製品
主要な製品は、シルバーカー、歩行車および杖など歩行補助を目的とした福祉用具であり、これらの製品は、 自立歩行の可否および歩行支援の程度によって用途が分類されております。
シルバーカーは、一般財団法人製品安全協会のSG基準(製品安全規格)により、自立歩行が可能な高齢者が 外出時や物品の運搬および休息に用いる四輪以上の歩行補助車と定義されており、杖に比べ歩行補助のレベルが 高いものとなります。当社は、法人としての当社設立前の昭和45年からシルバーカーの製造・販売を開始してお り、当社創業時からの主力商品として、外出用や買い物用など用途に合わせた機能や、福祉用具にファッション 性を求める高齢者向けに多様な製品を展開しております。
歩行車は、シルバーカーと異なり介護保険が適用される歩行補助具であり、自立歩行が困難で歩行時に体重の 支えが必要な要支援および要介護認定者の歩行を補助するものであります。
当社は平成19年より歩行車市場へ参入し、平成22年に軽量・コンパクト仕様により、持ち運びが容易な歩行車
「テイコブリトル」を発売しました。同製品は、コンパクトなサイズや軽量である点がアクティブな高齢者に受 け入れられ、様々な機能を搭載した製品をシリーズ化して展開しており、歩行車のレンタル市場の伸長と連動す る形でシルバーカーに代わる主力商品となっております。
また、平成27年10月に電動アシスト機能付歩行車「リトルキーパス」の発売を開始し、平成28年4月には、軽 量コンパクトで人気の機種「テイコブリトルスリム」に電動アシスト機能を搭載した「リトルキーパスS」の発 売を開始いたしました。この「リトルキーパス」は、厚生労働省社会保障審議会(介護給付費分科会)におきま して、日本で初めて介護ロボットとして介護保険のレンタル対象製品として認定を受けております。
杖は最も身近な歩行補助具として、自立歩行が可能な高齢者の歩行時の荷重を低減し歩行を安定させるもので あり、豊富な色柄でファッションの一部として使用する一本杖や、着地面積が広く、より安定感のある多脚杖を 展開しております。
その他に入浴関連、排泄関連および服薬支援関連などの福祉用具を含め、平成19年に創設した自社ブランド
「TacaoF(テイコブ)」として福祉用具を総合的に展開して販売しております。
主要な製品であるシルバーカーおよび歩行車は、当社グループの生産拠点である東莞幸和家庭日用品有限公司 にて主に製造しており、杖やその他の福祉用具については国内外の委託工場および仕入先から当社が仕入を行っ ております。
(2) 当社グループの販路
当社グループの主な販路は3ルートに大別され、当社が販売するチェーンストアルート、介護ルートおよび東 莞幸和家庭日用品有限公司が販売するOEM受注があります。
チェーンストアルートは、当社が主に代理店(問屋)を通して、ホームセンター、ディスカウントストア、ス ーパーマーケット等にシルバーカーおよび杖に代表される介護保険の適用外の製品を販売しております。
介護ルートは、当社が主に代理店(問屋または介護用品貸与事業者)に販売し、介護サービス事業者が利用者 に販売または貸出しを行う形となっており、歩行車に代表される介護保険が適用される製品を中心に販売してお ります。
OEM受注は、販売先からシャワーチェア等福祉用具のOEM製品を東莞幸和家庭日用品有限公司が受注し、 製造、販売までを行っております。
なお、その他の販売ルートとして、販売先が行っている通販用の製品を販売する通販ルートや各国の代理店を 通じて販売する海外ルートがあり、販路の拡大に努めております。
以上に述べました当社グループの事業系統図を示すと次のとおりであります。
[事業系統図]
(注)1.上記の他、連結子会社として、中国に幸和(香港)有限公司を有しております。なお、同社は、平成29 年9月末をもって主な事業活動を休止し、清算に向けて整理を行っているため、記載を省略しておりま す。
2.一部のOEM受注については、当社を介さず東莞幸和家庭日用品有限公司より直接ホームセンターや量 販店等のチェーンストアに販売する商流が存在します。
4【関係会社の状況】
名称 住所 資本金
主要な事業の 内容
議決権の所 有割合また は被所有割 合(%)
関係内容
(連結子会社)
幸和(香港)有限公司
(注)2.3
中国香港特別行政 区
3,001 千香港ドル
福祉用具(歩 行・入浴関連 等)の販売
100.0
当社の製品を販売してお り、当社が製品の一部を購 入しております。
役員の兼務 1名
東莞幸和家庭日用品有限 公司
(注)2.3.4
中国広東省東莞市 東城区
4,700 千米ドル
福祉用具(歩 行・入浴関連 等)の製造
100.0 (100.0)
当社製品の製造および販売 をしております。
役員の兼務 2名
(注)1.連結子会社を含めた当社グループの事業の種類別セグメントは単一セグメントであります。 2.有価証券届出書または有価証券報告書を提出している会社はありません。
3.特定子会社に該当しております。
4.議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合で内数であります。
5.東莞幸和家庭日用品有限公司の売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)は連結売上高に占める割合 が10%を超えております。
主要な損益情報等 (1)売上高 1,756百万円
(2)経常利益 52百万円
(3)当期純利益 32百万円
(4)純資産額 577百万円
(5)総資産額 1,023百万円
5【従業員の状況】
(1)連結会社の状況
平成29年9月30日現在
セグメントの名称 従業員数(人)
福祉用具事業 421(24)
合計 421(24)
(注)1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員を含む。)は、最近 1年間の平均人員を( )内に外数で記載しております。
2.当社グループは、福祉用具事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 3.従業員数が最近1年間において12名減少しておりますが、その主な要因は、提出会社において16名増加して
いるものの、連結子会社である東莞幸和家庭日用品有限公司における従業員の自己都合退職による自然減に より28名減少したことによるものであります。
(2)提出会社の状況
平成29年9月30日現在
従業員数(人) 平均年齢(歳) 平均勤続年数(年) 平均年間給与(千円)
107(24) 39.5 5.2 4,955
(注)1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員を含む。)は、最近 1年間の平均人員を( )内に外数で記載しております。
2.平均年間給与は、賞与および基準外賃金を含んでおります。
3.当社は、福祉用具事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
(3)労働組合の状況
当社グループの労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。
第2【事業の状況】
1【業績等の概要】
(1)業績
第30期連結会計年度(自 平成28年3月1日 至 平成29年2月28日)
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の各種施策等により、雇用・所得環境が改善し、緩やかな回復基調 で推移しました。一方、海外経済では、アメリカの金融政策正常化の影響、中国をはじめとするアジア新興国等の 経済の先行き、政策に関する不確実性による影響、金融資本市場の変動の影響等から不透明感が増しています。
当社グループが属する介護福祉用具業界におきましては、高齢化の進展に伴い市場の拡大が期待されております が、その一方で、政府により高齢者人口に比例して増加が見込まれる社会保障費の抑制を目的とした制度の見直し や要介護者の減少に向けて自立支援に軸足をおいた施策の取組が検討されております。また、平成30年度に改正と なる介護保険制度について、政府内で軽度者に対する福祉用具の貸与についての見直しが検討されており、介護用 品貸与事業者等では一部仕入の抑制等の動きが見られましたが、平成28年12月に開催されました社会保障審議会介 護保険部会において、財政制度審議会から建議されておりました「軽度者(要介護2以下)を中心に保険給付割合 の大幅な引き下げ」は見送られることとなりました。
このような状況の中、当社グループは、「中期経営計画2016~2018」を策定し、経営ビジョンとして「シニアの 未来を創る」、ミッションとして「培ってきた技術と最新テクノロジーの融合によって、明るく元気なシニアライ フをサポートする福祉用具を創造する」を掲げ、「1.海外販売の推進」、「2.介護ロボットの事業化」、
「3.ブランド戦略(新製品開発戦略)」を経営方針として事業活動を進めてまいりました。また、介護ロボット の事業化については、平成27年10月に発売しました電動アシスト機能付歩行車「リトルキーパス」に続き、平成28 年4月には、軽量コンパクトで人気の機種「テイコブリトルスリム」に電動アシスト機能を搭載した「リトルキー パスS」の販売を開始いたしました。さらに、8月にはシニア男性を対象とした製品ブランドとし
「GentilMarrone(ジェンティルマローネ)」を立ち上げ、デザイン性を意識したシニア男性用歩行車の開発に着 手しております。また、10月には海外事業担当者を採用し、海外事業への取り組みを本格化いたしました。
以上の結果、当連結会計年度における当社グループの売上高は、海外子会社が受託しているOEM製品の受注高 が減少したことやシルバーカーの主な販売先であるチェーンストアルートでの売上が低調に推移したことに加え、 前年にヒットした歩行車「テイコブリトルシリーズ」の売上が一巡したこと、また、電動アシスト機能付歩行車
「リトルキーパス」および「リトルキーパスS」の認知度がユーザーに浸透するまで時間を要していることなどか ら、4,567,943千円(前年同期比6.5%減)となりました。利益面では、為替が円高に推移したことや原価低減活動 の効果等により売上総利益率が6.9ポイント改善した結果、返品調整引当金控除後の売上総利益は、2,344,898千円
(同7.7%増)となりました。
販売費及び一般管理費は、主に営業力の強化、製品開発力の強化および品質管理の強化を目的とした人員の採用 等により費用が増加したことから、2,016,906千円(同3.6%増)となりました。その結果、販売費及び一般管理費 は増加したものの、原価率が低下したことが影響し、営業利益は327,991千円(同42.7%増)となりました。
経常利益につきましては、営業外費用として計上された支払利息11,253千円、売上割引21,258千円が影響し、 303,697千円(同39.5%増)となり、税金等調整前当期純利益は、固定資産除却損4,229千円等を特別損失として計 上した結果、298,227千円(同37.2%増)となりました。
親会社株主に帰属する当期純利益は、法人税・住民税及び事業税81,300千円、法人税等調整額6,451千円を計上 したことにより、210,475千円(同2.6%減)となりました。
なお、当社グループは、福祉用具事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
第31期第2四半期連結累計期間(自 平成29年3月1日 至 平成29年8月31日)
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、政府の各種施策等による企業収益および雇用環境改善等によ り緩やかな回復基調が続いています。一方、海外経済では、英国のEU離脱問題や中国をはじめとするアジア新興 国等の経済の先行き、政策等に関する不確実性の影響、さらに金融資本市場の変動の影響等から不透明感が増して おります。
(ミケーレ)」および4点杖「Fabio(ファビオ)」に取り組みました。さらに、「3.介護ロボットの事業化」 としまして、平成29年5月1日に東京、新橋に「ロボティクスR&Dセンター」を新設いたしました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間における当社グループの売上高は、介護福祉用具貸与・販売事業者ルー ト向けの販売が大きく伸長し、昨年に販売を開始した「テイコブリトルワゴン」をはじめとする歩行車全体の売上 高が好調に推移したこと等により、27億32百万円となりました。利益面では、粗利率の高い歩行車の売上が好調に 推移したこと等により、返品調整引当金控除後の売上総利益は14億30百万円となりました。
販売費及び一般管理費は、製品開発力の強化および品質管理の強化を目的とした人員の採用等により費用が増加 したことから10億34百万円となり、営業利益は3億96百万円となりました。また、営業外費用に計上している為替 差損30百万円およびデリバティブ評価損3百万円等の影響により経常利益は3億44百万円となり、固定資産除却損 9百万円を特別損失として計上した結果、税金等調整前四半期純利益は3億34百万円となりました。これらの結 果、親会社株主に帰属する四半期純利益は、法人税等83百万円を計上した結果、2億50百万円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
第30期連結会計年度(自 平成28年3月1日 至 平成29年2月28日)
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、1,121,764千円となり、前連結会 計年度末に比べ569,877千円増加いたしました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は424,394千円(前年同期は274,871千円の獲得)となりました。主な要因は、税金 等調整前当期純利益298,227千円、売上債権の減少額84,475千円、減価償却費63,616千円、仕入債務の減少額 58,490千円、未払消費税の減少額29,481千円、法人税等の支払額54,450千円等であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は68,349千円(前年同期は58,083千円の使用)となりました。主な要因は、定期預 金の預入による支出20,000千円および有形固定資産の取得による支出39,563千円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は239,530千円(前年同期は30,727千円の使用)となりました。主な要因は、長期 借入れによる収入828,573千円、短期借入金の純減額380,000千円、長期借入金の返済による支出194,604千円であ ります。
第31期第2四半期連結累計期間(自 平成29年3月1日 至 平成29年8月31日)
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、9億97百万円となり、 前連結会計年度末と比較し、1億24百万円の資金減少となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは1億90百万円の収入となりました。これは主 に税金等調整前四半期純利益3億34百万円、たな卸資産の減少額1億円、仕入債務の増加額98百万円および未払消 費税等の増加額37百万円等の増加要因が、売上債権の増加額3億87百万円および法人税等の支払額49百万円の減少 要因を上回ったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは28百万円の支出となりました。これは主に、 定期預金の預入による支出39百万円、有形固定資産の取得による支出10百万円および無形固定資産の取得による支 出11百万円等の減少要因が、定期預金の払戻による収入36百万円の増加要因を上回ったことによるものでありま す。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは2億86百万円の支出となりました。これは主 に、配当金の支払額59百万円、短期借入金の返済による支出10百万円および長期借入金の返済による支出2億2百 万円等によるものであります。
2【生産、受注及び販売の状況】
(1)生産実績
当社グループは、福祉用具事業の単一セグメントであるため、第30期連結会計年度および第31期第2四半期連結 累計期間の生産実績をセグメント別に替えて主要な商品カテゴリー別に掲載いたします。
生産実績
第30期連結会計年度
(自 平成28年3月1日 至 平成29年2月28日)
第31期第2四半期連結累計期間
(自 平成29年3月1日 至 平成29年8月31日)
金額(千円) 前年同期比(%) 金額(千円)
シルバーカー 416,062 86.5 193,534
歩行車 349,950 67.0 158,186
シャワーチェア 71,676 130.3 39,507
OEM 458,413 69.7 161,104
その他 34,932 97.4 33,842
合計 1,331,034 76.0 586,174
(注)1.金額は製造原価によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)商品仕入実績
当社グループは、福祉用具事業の単一セグメントであるため、第30期連結会計年度および第31期第2四半期連結 累計期間の商品仕入実績をセグメント別に替えて、原材料および商品別の実績を掲載いたします。
原材料および商品仕入実績
第30期連結会計年度
(自 平成28年3月1日 至 平成29年2月28日)
第31期第2四半期連結累計期間
(自 平成29年3月1日 至 平成29年8月31日)
金額(千円) 前年同期比(%) 金額(千円)
原材料 868,204 69.7 423,889
商品 821,826 93.5 464,245
合計 1,690,030 79.5 888,135
(注)1.金額は実際仕入原価によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.商品仕入実績の商品カテゴリー別の内訳は次のとおりであります。
商品区分
第30期連結会計年度
(自 平成28年3月1日 至 平成29年2月28日)
第31期第2四半期連結累計期間
(自 平成29年3月1日 至 平成29年8月31日)
金額(千円) 前年同期比(%) 金額(千円)
シルバーカー 168,823 135.8 93,553
歩行車 128,049 247.4 53,081
(3)受注状況
当社グループは、福祉用具の単一セグメントであるため、第30期連結会計年度および第31期第2四半期連結累計 期間の受注実績をセグメント別に替えて、OEM受注実績およびその他の商品カテゴリーに区分して掲載いたしま す。
受注実績
第30期連結会計年度
(自 平成28年3月1日 至 平成29年2月28日)
第31期第2四半期連結累計期間
(自 平成29年3月1日 至 平成29年8月31日) 受注高
(千円)
前年同期比
(%)
受注残高
(千円)
前年同期比
(%)
受注高
(千円)
受注残高
(千円) OEM 769,464 65.9 129,505 53.3 373,339 246,017 その他 202,034 151.2 72,535 230.2 88,707 64,865 合計 971,498 74.7 202,041 73.6 462,046 310,882
(注)1.金額は販売価格によっております。
2.上記の金額には、消費税は含まれておりません。
(4)販売実績
当社グループは、福祉用具事業の単一セグメントであるため、第30期連結会計年度および第31期第2四半期連結 累計期間の販売実績をセグメント別に替えて主要な商品カテゴリー別に掲載いたします。
商品カテゴリー別
第30期連結会計年度
(自 平成28年3月1日 至 平成29年2月28日)
第31期第2四半期連結累計期間
(自 平成29年3月1日 至 平成29年8月31日)
金額(千円) 前年同期比(%) 金額(千円)
シルバーカー 1,237,361 94.8 781,020
歩行車 1,388,173 102.9 1,028,714
杖 398,828 97.0 211,409
シャワーチェア 210,621 114.6 135,429
OEM 803,454 71.0 291,194
その他 667,427 97.7 356,926
売上割戻金等 △137,922 77.5 △72,124
合計 4,567,943 93.5 2,732,569
(注)1.金額は販売価格によっております。
2.上記の金額には、消費税は含まれておりません。
3.売上割戻金等は、商品ごとではなく売上高の合計を基準としているため、区分ごとに配分できない事から合 計額で表示しております。
4.最近2連結会計年度および第31期第2四半期連結累計期間の主な相手先別の販売実績および当該販売実績の 総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先
第29期連結会計年度
(自 平成27年3月1日 至 平成28年2月29日)
第30期連結会計年度
(自 平成28年3月1日 至 平成29年2月28日)
第31期第2四半期連結累計期間
(自 平成29年3月1日 至 平成29年8月31日) 金額
(千円)
割合(%)
金額
(千円)
割合(%)
金額
(百万円)
割合(%) パナソニックエイ
ジフリーライフテ ック株式会社
(現 パナソニッ クエイジフリー株 式会社)
1,102,587 22.6 828,008 18.1 315,187 11.5
5.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3【対処すべき課題】
当社グループは、永続的な発展のための礎となる経営基盤の強化と確立に向けて、以下の事項を重要な経営課題と 認識し、今後、取り組んでまいります。
(1)新市場の開拓および販売力・開発力の強化
①海外事業の推進
当社グループは、今後、高齢化社会を迎える東アジアおよび東南アジア地域(韓国、中国、台湾、香港、イン ドネシア、タイ)におきまして、当社福祉用具の販売の強化に取り組んでまいります。具体的には、海外営業組 織体制の整備、既存の海外販売代理店との関係の強化および新規代理店の開拓、海外物流などのインフラの構築 などに積極的に取り組んでまいります。
②介護ロボットの事業化
当社グループは、平成27年10月に電動アシスト機能付き歩行車「リトルキーパス」の発売を開始し、平成28年 4月には、軽量コンパクトで人気の機種「テイコブリトルスリム」に電動アシスト機能を搭載した「リトルキー パスS」の発売を開始しております。この「リトルキーパス」は、厚生労働省社会保障審議会(介護給付費分科 会)におきまして、日本で初めて介護ロボットとしての介護保険のレンタル対象商品として認定を受けました。 また、社会的ニーズが明確であるなどの理由から経済産業省と一般社団法人日本機械工業連合会が主催する「第 7回ロボット大賞」にて「最優秀中小・ベンチャー企業賞(中小企業長官賞)」を受賞いたしました。
今後は、未だ取扱いが少なく認知度の低い電動アシスト機能付歩行車について積極的に取引先へ啓蒙を図り販 売の拡大を目指すとともに、従来の技術では解決できなかった介護の現場における問題を解決するため、ロボッ ト技術を利用した製品の開発を強化し、介護ロボット製品市場の開拓に取り組んでまいります。
③ブランド戦略(新製品開発戦略)
昭和22年頃から昭和24年頃までに生まれた、いわゆる団塊世代と呼ばれる年代層が65歳以上(前期高齢者)と なり、高齢者人口は、平成27年に3,392万人となった後、団塊の世代が75歳以上となる平成37年には3,657万人に 達することが見込まれております(出典:「平成28年版 高齢者白書」)。この団塊世代は、これまでのシニア層 と違い、日本の高度経済成長期に多様な文化を作ってきた世代であり、ファッションなどのライフスタイルをけ ん引してきた世代です。この団塊世代の男性を対象として、デザイン性にこだわった新ブランド「GentilMarrone
(ジェンティルマローネ)」を立ち上げ、男性用福祉用具市場の深耕を目指します。
④製品開発力の向上
営業戦略を起点とした開発テーマの策定および販売計画と開発計画を密接にリンクさせることにより、タイム リーな新製品の開発に取り組んでまいります。また、開発テーマごとに各部門横断型のチーム体制を構築し、製 品企画段階および設計開発段階において営業、開発、品質、知財、調達などを担当する部門が有機的に連携しな がら、効率的かつ効果的な製品開発の実現を目指します。
(2)生産管理体制・品質管理体制の強化
①生産管理体制
東莞幸和家庭日用品有限公司(当社連結子会社)において、部材等の調達原価の低減、生産工程内での不良率 の低減および当社からの発注予測情報(フォーキャスト)の共有により生産リードタイムの短縮に取り組んでま いります。
②品質管理体制
当社製品の安心・安全かつ高品質を担保するため、不良率の低減に向けた品質管理体制の構築に取り組んでま いります。これまでの完成段階での確認を重視する品質管理体制から、設計段階や開発プロセスにおける品質管 理体制を強化することにより、不良品発生による損失の低減を目指します。
(3)組織機能の向上および人材の育成
当社グループは、持続的な企業価値の向上を図るため、また、あらゆる経営課題を克服するためにグループ内 の組織機能の関連性を強化し、継続して向上させることが課題と認識しております。
当社グループはこれらの組織機能を支える重要な要素である人材について、かねてよりOJTや社内外の研修 を通じてその育成に努めておりますが、今後も経営環境の変化に対して組織機能と連動して機動的に対応できる 人材の確保および育成は、継続的な課題であると認識しております。
4【事業等のリスク】
本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響をおよぼす可能性の ある事項は以下のとおりです。
ただし、以下の事項は当社グループに係る全ての事業等のリスクを網羅的に記載したものではなく、記載された 事項以外にも予測の難しい事業等のリスクが存在するものと考えられます。また、そのようなリスク要因に該当し ない事項についても、投資判断、あるいは当社グループの事業活動を理解する上で重要と考えられる事項について は、投資者に対する積極的な開示を行うという観点から記載しております。
なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループの予測に基づいて判断したものであり ます。
(1)生産体制に関するリスク
当社グループの生産体制は、当社が企画・開発した製品を生産子会社である東莞幸和家庭日用品有限公司で量 産する体制を敷いております。当社グループは高品質と安全性の確保に重点を置き、中国の生産子会社での生産 を今後も継続する方針であります。
しかしながら、当社グループが生産活動を行う海外における政治または法環境の変化、労働力の不足および人 件費の高騰、ストライキ、物流網の混乱、経済状況の変化など、予期せぬ事象により生産設備の管理やその他の 事業の遂行に問題が生じる可能性があります。
従いまして、これらの事象が発生した場合は、当社グループの経営成績および財政状態に影響をおよぼす可能 性があります。
(2)製品の欠陥および製造物責任に関するリスク
当社グループは、生産子会社である東莞幸和家庭日用品有限公司およびその他の協力工場において、一般財団 法人製品安全協会のSG基準(製品安全規格)や工業標準化法に基づく国家規格のJIS(日本工業規格)およ び国際的な品質マネジメントシステム規格であるISO9001に従って製品の品質向上に努め、各種製品の製造お よび商品の仕入を行っております。
しかしながら、すべての製品や商品について欠陥が発生しないという保証はなく、当社グループが加入してい る製造物責任賠償に係る保険についても、最終的に負担する賠償額を十分に補うことを保証するものではありま せん。万一、製品の欠陥が発生した場合や顧客の安全のために大規模なリコールを実施した場合には、多額の損 害賠償や製品回収費用を当社が負担するだけではなく、当社ブランドが著しく毀損し、売上高の減少につながる ことが考えられます。このような場合、当社グループの経営成績および財政状態に影響をおよぼす可能性があり ます。
(3)介護保険制度に関するリスク
当社グループが行っている事業は、介護保険制度に大きく影響を受けております。
社会の高齢化の進展に伴い、介護を必要とする方の増加が見込まれておりますが、少子化・核家族化などによ り家族だけで介護を支えることは困難な状況にあります。「介護保険制度」は、こうした状況を背景に、介護を 必要とする状態となっても安心して生活が送れるよう、介護を社会全体で支えることを目的として平成12年4月 からスタートしたものです。
介護保険制度は、加入者が保険料を負担し合い、介護が必要なときに認定を受け、必要な介護サービスを利用 する制度です。その介護保険の実施主体は市町村となっており、保険者として保険料と公費を財源として、介護 保険事業を運営しております。介護保険制度の加入者(被保険者)は、年齢により第1号被保険者(65歳以上の 方)と第2号被保険者(40歳~64歳の方で医療保険に加入されている方)に区分されており、第1号被保険者の 方は原因を問わず、また、第2号被保険者の方は、加齢による病気(特定疾病)が原因で介護や支援が必要とな
(4)為替変動に関するリスク
当社グループは、取扱製品および 商品の輸出入取引を行っており、それらに係る外貨建金銭債権および 債務に ついて、為替相場の変動リスクを有しております。間接的な影響を含め、これらを排除することは困難であるた め、為替相場の変動が当社グループの経営成績および財政状態に影響をおよぼす可能性があります。
また、当社グループの輸出入取引は、アジアを中心とした複数の国々との間で行われており、今後もその取引 は継続されていくため、各 国の経済情勢の変化および災害の発生等 にともなう輸出入環境の変化が当社グループ の経営成績および財政状態に影響をおよぼす可能性があります。
(5)特定の取引先への依存についてのリスク
当社グループの販売先のうち、主たる取引先であるパナソニックエイジフリー株式会社に対する販売割合が平 成29年2月期連結会計年度末において18.1%を占めております。
当社グループでは、上記取引先と良好な取引関係を継続する方針でありますが、特定取引先に過度に依存しな いよう、新規取引先の開拓に積極的に取り組んでおります。
しかしながら、上記取引先の当社に対する取引方針如何によっては、当社グループの経営成績および財政状態 に影響をおよぼす可能性があります。
(6)業績の季節変動に関するリスク
当社グループの主要な製品である歩行関連の福祉用具は、その性質上、母の日や敬老の日のプレゼント需要の 影響を受けております。また、気温が低下する季節においては、高齢者の外出機会減少の影響を受けておりま す。
このことより、気温の低下する季節を含む第4四半期の売上高が他の四半期と比べて小さくなるという季節変 動性を持っております。当社グループでは、第4四半期においても売上を確保すべく努力してまいりますが、特 定の四半期業績のみによって通期の業績見通しを判断することは困難であります。
なお、平成29年2月期の当社グループの業績は以下のとおりです。
平成29年2月期 第1四半期
平成29年2月期 第2四半期
平成29年2月期 第3四半期
平成29年2月期 第4四半期 売上高 (千円) 1,230,936 1,146,620 1,282,104 908,282 営業利益 (千円) 76,519 107,097 179,324 △34,949
(注)上記の表は、新日本有限責任監査法人の四半期レビューを受けたものではありません。
(7)大手企業参入によるリスク
当社グループが属する福祉用具関連市場は、超高齢化社会を迎える我が国の有望な成長産業として、様々な業 種や業態からの市場参入や新規事業化を目指した企業の取組が活発化しております。これまでは競合する企業は 中小企業が中心でしたが、今後は大手企業の参入により、優位性、価格競争、市場シェア、収益等への影響が予 測されます。このような競合が顕在化した場合には、当社グループの経営成績および財政状態に影響をおよぼす 可能性があります。
(8)カントリーリスクについて
当社グループは、当社製品の製造・販売を行う連結子会社を中国に設立しております。現地法人は中国の安価 な人件費による製造原価の低減や現地企業の優位性を享受することおよび販路の拡大を目的として事業活動を行 っておりますが、当社グループの事業に不利な影響をおよぼす法令または諸規制の制定および改廃、予期しない 不利な経済的または政治的要因の発生、人件費高騰や人材確保に障害が発生した場合など、当社グループの想定 している範囲を超えた事態が発生した場合、当社グループの経営成績および財政状態に影響をおよぼす可能性が あります。
(9)原材料の価格高騰のリスク
当社グループの製品の主な原材料は、アルミパイプおよび樹脂などになります。これらの原材料は資源価格の 変動リスクに晒されており、不測の資源価格高騰により原材料コストの上昇が発生し、販売価格への転嫁が遅れ る場合には、当社グループの経営成績および財政状態に影響をおよぼす可能性があります。
(10)物流コストの高騰リスク
当社グループの商品および製品の大半は海外からの輸入となっており、販売先への納品についても物流業者へ 委託を行っております。このため、燃料の高騰や人件費の高騰などにより物流コストが急激に上昇した場合、当 社グループの経営成績および財政状態に影響をおよぼす可能性があります。
(11)研究開発についてのリスク
当社グループは、従前より市場ニーズの変化に対応した新しい機能性製品の研究開発を推進しております。こ のため、市場ニーズが当社グループの想定を大きく超えて変化した場合や、市場ニーズに合った開発品を適時に 製品化できない場合、当初の想定を超えて研究開発費が大きく増加した場合には、研究開発投資を回収できない ことにより、当社グループの経営成績および財政状態に影響をおよぼす可能性があります。
(12)災害に関するリスク
当社グループは、火災や台風といった災害に備え、建物・機械設備・製品等の資産に対し損害補償を行う「企 業財産総合保険」に加入しております。
しかしながら、地震や台風等の自然災害や火災等の事故災害が発生した場合、当社グループの拠点設備が大き な被害を受け、操業が一部中断、停止し生産および出荷が遅延する可能性があります。
また、被害を受けた設備等の修復のため、多額の費用が発生する可能性があり、当該災害が当社グループの経 営成績および財政状態に影響をおよぼす可能性があります。
(13)訴訟リスク
当社グループは、国内および海外事業に関して、取引先、当社製品の使用者その他との間で紛争が発生し、訴 訟やその他の法的手続きの当事者となるリスクを有しております。重要な訴訟等の提起があり、裁判等において 不利益な決定や判決がなされた場合には、当社グループの経営成績および財政状態に影響をおよぼす可能性があ ります。
(14)知的財産権についてのリスク
当社は、新製品の開発時に創出された知的財産権を有しております。これら知的財産権は重要な経営資源の一 つであると認識しており、知的財産権の保護、知的財産権にからむ紛争の回避は重要な経営課題であります。
しかしながら、当社の知的財産権が、第三者により無効とされる可能性、特定の地域では十分な保護が得られ ない可能性や知的財産権が模倣される可能性もあり、当該知的財産権が完全に保護されないことによって、当社 グループの経営成績や財政状態に影響をおよぼす可能性があります。
また、当社では総務部総務課が知的財産権を一元的に管理しており、事前に調査を行っておりますが、結果と して第三者の特許を侵害するに至った場合や、その他知的財産権に係る紛争が発生した場合は、当社グループの 製品の生産および販売が制約されたり、損害賠償金の支払が発生し、当社グループの経営成績および財政状態に 影響をおよぼす可能性があります。
(15)人材の確保についてのリスク
当社グループは、今後の事業拡大を図るため、継続した人材の確保が必要と考えており、優秀な人材を適切に 確保するとともに、人材の育成に努めていく方針であります。
しかしながら、優秀な人材の確保が計画どおりに進捗しない場合、また、在籍する人材の多くが流出する等の 状況が生じた場合には、競争力の低下や事業拡大に影響が生じる可能性があり、当社グループの経営成績および 財政状態に影響をおよぼす可能性があります。
特に、当社の連結子会社である東莞幸和家庭日用品有限公司(以下「同社」という。)では、非管理部門であ る工場の作業員の退職者数が多数にのぼっております。これは、特に地方の労働者が、故郷へより多くの仕送り
(16)内部管理体制についてのリスク
当社グループは、企業価値の継続的な向上を図るため、コーポレート・ガバナンスが有効に機能することが不 可欠であると認識しております。業務の適正性および財務報告の信頼性の確保のための内部統制システムの適切 な運用、さらに健全な倫理観に基づく法令遵守を徹底するにあたり十分な体制を構築していると考えております が、未だ発展途上にあり、今後の事業運営および事業拡大に対応するため、内部管理体制について一層の充実を 図る必要があると認識しております。
しかしながら、事業の急速な拡大により、十分な内部管理体制の構築が追いつかない場合には、適切な業務運 営が困難となり、当社グループの経営成績および財政状態に影響をおよぼす可能性があります。
(17)固定資産の減損についてのリスク
当社グループは、建物や製造設備等の有形固定資産を保有しており、固定資産の減損に係る会計基準を適用し ておりますが、今後、大幅な企業収益の悪化や不動産価格の下落等があった場合には減損損失が発生し、当社グ ループの経営成績や財政状態に影響をおよぼす可能性があります。
(18)金利変動および財務制限条項についてのリスク
当社グループの有利子負債依存度は、平成29年2月期連結会計年度末において48.3%となっております。当社 グループは、有利子負債の削減や金融収支の改善に努めておりますが、今後、有利子負債が増加した場合および 金利が上昇した場合には支払利息が増加し、当社グループの経営成績および財政状態に影響をおよぼす可能性が あります。
また、当社グループは事業資金の調達を行うに際し、取引金融機関との間でシンジケートローン契約を締結し ておりますが、当該契約には一定の財務制限条項が付されております。本書提出日現在においては財務制限条項 に抵触しておりませんが、今後抵触した場合には、該当する借入金の一括返済および契約解除のおそれがあり、 当社グループの経営成績および財政状態に影響をおよぼす可能性があります。
財務制限条項の詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結貸 借対照表関係) 4 財務制限条項」および「第5 経理の状況 2 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項
(貸借対照表関係) 4 財務制限条項」に記載のとおりです。
なお、本書提出日現在において、当該契約に基づく借入残高はございません。
(19)潜在株式による株式価値の希薄化についてのリスク
当社グループは、取締役および従業員の士気向上や優秀な人材の確保等を目的として、新株予約権を付与して おります。本書提出日現在、新株予約権による潜在株式数は170,000株であり、発行済株式総数1,135,510株に対 する割合は15.0%となっております。これらの新株予約権が行使された場合、当社の1株あたりの株式価値は希 薄化し、当社株式の市場価格に影響をおよぼす可能性があります。
(20)資金使途に関するリスク
当社の公募増資による資金使途は、1.新製品開発に伴う金型等への投資、2.介護ロボットなどの開発に伴 う試験研究費としての投資、3.運転資金等への充足を考えております。1.および2.に関しては、実際に新 製品の開発が計画どおりに進まないことや、上市しても計画どおりの売上額に達しないなど、当初の計画どおり に投資を行ったとしても期待どおりの効果が得られない可能性があります。
5【経営上の重要な契約等】
該当事項はありません。
6【研究開発活動】
当社グループの研究開発の基本姿勢は、福祉用具の総合メーカーとして、歩行支援、入浴支援、排泄支援他、様々 な福祉用具を全方位的に研究開発し、高齢者の方々が「幸せを感じ、心が豊かになる」ような価値の高い製品を数多 く創り出すことにあります。また、当社グループは、ミッションとして「培ってきた技術と最新テクノロジーの融合 によって、明るく元気なシニアライフをサポートする福祉用具を創造する」を掲げ、製品の研究開発を行っておりま す。当社グループの研究開発活動は、当社開発本部と東莞幸和家庭日用品有限公司開発本部が担っております。製品 化にあたっては、主に次の四つのフェーズにおいて社内会議を経て推進しております。第一フェーズとして製品企画 と開発スタートの承認、第二フェーズとして仕様決定と金型着工の承認、第三フェーズとして価格決定と量産の承認 であります。そして、第四フェーズとして上市後の販売状況や顧客からのフィードバックを受けて検証を行い、次の 開発に向けての参考としております。
第30期連結会計年度(自 平成28年3月1日 至 平成29年2月28日)
当連結会計年度の研究開発費の総額は143,632千円であり、活動概要は以下のとおりであります。
当社グループの主力製品となる歩行支援分野において、多くの新製品を発売いたしました。具体的には、シルバー カー、歩行車、杖等であります。これらの製品開発に共通するのは、体重を預けても安全に使える剛性や安定性、一 方それらとは本来トレードオフの関係にある軽量化や小型化、そして、これらを両立させる開発技術や生産ノウハウ が伴うことであります。
まず、シルバーカーでは『ドレース』『フィーナ』の2機種を新発売いたしました。これらは、ラインナップの拡 充を企図し、従来製品の機能や価格帯とは重複しない新機種として、5月の母の日ギフト商戦に先駆けて発売した機 種です。また9月の敬老の日ギフト商戦に対しては、北欧柄デザインを取り入れたシリーズを投入し、3機種を発売 しました。
また、介護保険制度の福祉用具貸与対象である歩行車「テイコブリトル」の新シリーズとして、要介護者の外出機 会や買い物行動を促す新製品『テイコブリトルワゴン』を発売しました。これは店内のショッピングカートを使わず とも、店内カゴをそのまま歩行車に載せられる機構を備えた新機種となります。さらには、前年度にロボット技術搭 載の歩行車として発売した「リトルキーパス」に続き、バッテリー容量が2倍となり、介護施設などで不特定多数が 利用できる『リトルキーパスL』、軽量小型でより扱いやすくした『リトルキーパスS』とロボット技術搭載歩行車 2機種を発売いたしました。これらは次世代型の電動アシスト歩行車として当社グループがいち早く研究開発に取り 組んできた製品であり、また介護保険制度の福祉用具貸与制度の対象品目として認定されたものであります。
第31期第2四半期連結累計期間(自 平成29年3月1日 至 平成29年8月31日)
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は75,235千円であり、活動概要は以下のとおりであります。 当社グループの主力製品となる歩行支援分野において、多くの新製品を発売いたしました。具体的には、シルバー カーとしまして『ツインワゴン』『デイリートロリー』の2機種があります。これらは団塊世代となるアクティブシ ニア市場を対象として、デザイン性を意識した製品となっております。
また、片手で押して杖代わりに使える横押しカートとしまして、『セレクションカート』2機種、『おとなりカー トベーシックタイプ』2機種を発売いたしました。横押しカートは、介護用品市場に留まらず、一般のバッグ市場に おいても売上が拡大しており、今後も新製品の投入を計画しております。
その他、軽量で可搬式な手すりとしても、杖としても使える新しいコンセプトの新製品としまして『手すりな杖』 を発売いたしました。
さらに、介護保険対象品目としましては、在宅酸素療法を行っている高齢者向けの歩行車『テイコブリトルボンベ F』を発売いたしました。また、団塊世代の男性を対象とした新ブランド「GentilMarrone(ジェンティルマロー